2024年10月1日 | 高校受験(中3)にお薦めする問題集は、 |
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中学生の皆さんは、受験が近くなると、何を勉強したらよいか、迷うと思います。
受験が近づくと、「過去問をやっておいたほうがいいですか。」と、よく聞かれます。 もちろん、やっておいたほうがよいでしょう。 ただし、生徒の中には、過去問だけやれば、合格できると勘違いしている人がいます。過去問は、入試問題が、どういう形式で、どの程度の難易度の問題かを知っておくのに役立つのであって、それで学力がつく、というものではありません。頭の中に、あらかじめ、基礎的な知識のストックがなければ、あれもわからない、これもわからない、ということになってしまいます。
土台となる基礎知識がなければ、過去問は役立たないのです。ですから、まずしっかりと、基礎知識をつけておきましょう。基礎知識をつけるには、やはり、適切な参考書、または問題集が必要です。入試問題は、中学三年間の全範囲から、となりますので、理科にしても、社会にしても、3年間分の教科書だけでも、かなりの分量になってしまいます。まずは、各教科、3年間分の要点や、重要問題がのっている、コンパクトな問題集を一冊マスターすることがお薦めです。
良い参考書、良い問題集はたくさんあります。ただし、それが全ての生徒に良い、とは限りません。 偏差値70の生徒であれば、 『最高水準問題集』(文英堂) などがお薦めですが、 しかし、ふつうの生徒には、良い問題集とは言えません。実力に合わない問題集は、使いこなせず、途中で挫折してしまいます。それでは、実力はまったくつきません。
よく、問題の羅列だけの問題集を見かけますが、基礎力がしっかり固まっていない生徒にはお薦めできません。わからない問題につきあたると、手も足も出ず、行き詰ってしまいます。やり通せなければ、どんなに良い問題集でも、どんなに定評のある問題集でも、実力はぜんぜんつきません。やはり、基礎的な問題集で、「まとめ」+でる「問題」がセットになっているものがよいと思います。つまり、参考書+問題集が一冊になっているものがお薦めです。
私が、ほとんどの生徒に勧めて薦めているのは、 『高校入試 合格BON』(学研プラス) になります。短期集中に適した、いわば、一番てっとり早い問題集です。
この本の良いところは、項目ごとに、それぞれ見開き2ページに要点がまとめられていて、次の2ページに問題、また次の2ページに次の項目の要点、そして、次の2ページに問題、、、という形式になっていることです。 合格で、大切なのは、難しい問題を解けることではなく、基礎問題、標準問題を確実に解けるようにしておくことです。
都立高校の入試であれば、基礎問題、標準問題をこなせれば、100点満点がとれます。まずは、一冊、何度も何度も、 「目を通して」下さい。 この、何度も「目を通す」ということが大切です。 そのうちに、「この項目はわかる。」「この問題なら解ける。」という自信がついてくるはずです。 勉強は、 「慣れる」ということが大切です。そして、一冊の問題集に、慣れたならば、次に、同レベルの問題集をやるとよいでしょう。今度は、ずっと楽になります。そうすることによって、確実な基礎力が定着していくはずです。
中3生に、2冊目ににお薦めする問題集は、『高校入試の最重要問題』(学研)です。
この本の良い点は、問題の難易度が表示されていて、正当率(15%とか、7%とか、4%とか)や、時間がないときには、「お急ぎ」の問題だけやるとか、基礎から、ハイレベルまで、いろいろなやり方ができる、ということです。 こうした問題集をマスターした上であれば、『最高水準問題集』もこなせるようになり、さらに学力の底上げが可能になります。
最初から難しい問題をやれば、易しい問題だって、当然できるようになる。と言う人もいますが、その方法でうまくいく人と、そうでない人がいます。 たいていの、ふつうの人は、うまくいきません。 やはり、「平易」から→「難」が、正攻法です。
〇経験を活かして、ひとりひとり、丁寧に、勉強のしかたを教えます。
常勤講師 渡辺勇治 |
〔プロフィール〕 1954年11月生まれ。 千葉大学卒・東京都立大学卒。 昭和58年、葛飾区柴又に学習塾「上智スクール」を創立。令和2年まで上智スクール教室長。令和3年より顧問講師。葛飾区柴又に在住です。 |
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