今は受験真っ最中ですが、この時期はまた、新規に塾をお探しの保護者の方から、問い合わせが多くなる時期でもあります。私たちの塾では、毎週土曜日に、個別の「入室説明会」を行っています。保護者の方には、私が応対しています。
いろいろな質問がありますが、一番多い質問は、「どんな先生が教えるのですか?」というものです。教室責任者の私が、「私も教えています。」と答えると、意外な顔をされる方が多いので、むしろ私の方が意外な気がします。
生徒数の多い塾では、経営と、教務(=授業をする先生)は別ですから、どうも、経営者と、教えている先生は、別のはず、と思われている方が多いようです。
私は、もう三十年以上、塾を開いていますが、経営者という感覚よりは、「先生」という職人意識の方がずっと強かった。大手塾や予備校の社員≠フ仕事は、売り上げ第一主義で、もともとそういうのがイヤで、独立して開いた塾です。
よく、先生は何人ですか、と聞かれることがあります。ご存知の方もいると思いますが、私の塾では、常勤の専任教師の三人が私の身内です。常勤は、塾長の私(渡辺勇治)の他に、副塾長(亀井順子)と、講師主任(渡辺勇希)です。 この三人で、全授業の70パーセントをカバーしています。
身内≠ニは言っても、私の他の二人は、上智大学出身でもあり、学力的にも、経験の豊かさ、指導の細やかさでも、有能≠ネプロ教師です。三人とも、難関の中高受験はもちろん、高校生は早慶・上智等、一流大学の入試問題まで教えられます。(実は、これはかなり実力のいることです。)
私が一応、教室長ですが、どの生徒を誰が教えるとか、テキストは何を使うとか、教室の運営や、指導の内容については、この三人の協議で決めています。権限の違いはないので、私の意見が却下≠ウれる場合もあります。だから、私の塾では、教室長が三人いるようなものです。
昨今は、塾業界も商業化が確立し、とくに個別指導塾の場合は、アルバイトをたくさん雇い、「生徒の授業料−アルバイト人件費=塾のもうけ」という収益シミレーションでやっているところ、(とくに大手)が圧倒的ですが、そういう経営姿勢はどうかと疑問に思っています。
それでは、学習塾としての、肝心の学習成果≠ェ上がらないからです。学習成果がないと、いずれ保護者の信頼を失い、塾は破綻してしまうでしょう。これが30年、塾を続けている私の経験則です。
よく、私の塾の売り≠ヘ何か、と聞かれることも多いので、「しっかりした先生だけで教えていることです」と答えています。当たり前のことなのですが、商業化した昨今の塾業界では、宣伝では、厳選した教師ばかり≠ネどと書きながら、実際は、かなりテキトウ≠ニいうのが実態です。この真偽の差は、実際に通わせてみないとわからないと思います。
私の塾でも、専任教師だけでは足りないので、非常勤の時間講師もいることはいますが、主体は専任教師なので、教室の雰囲気は、ピリリと引き締まっています。時間講師といえども、たえず実地に専任教師の指導を見ているので、しっかりした教え方を覚えてくれます。
専任教師のうち、私は、生徒から塾長先生≠ニ呼ばれていますが、他の二人(副塾長と、講師主任)は、順子先生=A勇希先生≠ニ呼んでもらっています。淘汰の激しい塾の世界で、私の塾が存立しているのは、いわば三本の矢≠ノよる、力強い教務態勢によるものです。
私一人が教室長で、あとは全部、アルバイトばかりでは、おそらく私の塾はもたなかったろう、と思います。
実は、私の塾の保護者の方には、学校の先生、という方も多く、「実際にどんな人が教えるのか」ということに目が肥えているようです。生徒を指導することがどんなに難しいことか、一番よく知っているのが学校の先生だからだと思います。
塾には、集団塾と、個別塾とがあります。個別塾に限って言えば、私の塾は、指導力で、葛飾区では間違いなく一番のはずだと、思っています。
明日は、日曜返上で、勇希先生が受験直前の生徒を集めて、3時間の勉強会≠開きます。(PM1:00〜PM4:00)
受験は、直前のがんばりが大切です。生徒の皆さんは、ぜひ頑張ってください。
2月は、新規に塾を探している保護者の方から、体験授業≠フご要望も多いのですが、今のこの時期は、受験直前の生徒を全力で教えることに専念しているところです。教師の手が空かないため、ご要望にお応えできず、大変申し訳ありませんが、事情をご理解いただければ幸いです。
〇経験を活かして、ひとりひとり、丁寧に、勉強のしかたを教えます。