近隣の公立中学校では、6月末に一学期の期末試験がありました。どの子も、この一週間に答案が返されてきました。100点まであと一歩という子も何人かいましたが、今回は、常盤中学2年のMくんが数学100点でした。
数学について言えば、一人ひとり、別々に教えていると、一つ気がつくことがあります。 なかなか高得点がとれない子の特徴ですが…、
早く答えを出したいのか、計算の途中を省略したり、やたらと暗算でやろうとします。途中の計算を省略してやろうが、暗算でやろうが、答えが百発百中で正解ならいいのですが、往々にして、そういう子に限って、計算を間違えます。
計算を間違えると、二度も三度もやり直さなくてはならなくなって、一つの問題を解くにも、二倍、三倍と時間がかかってしまいます。早く答えを出そうと思って、かえって無駄な時間をつかってしまいます。
これは、勉強では、非効率です。間違ってしまうと、次の問題へと移ることができず、なかなか先に進めないからです。
数学では、どの子にも、毎回、宿題を出しています。宿題は、その授業で教えた内容の復習が狙いですから、ちゃんとやれば楽々とでききものを出しています。
やさしい問題ですから、しっかりとやる子は、一つも間違えずにやってくれます。しかし、できるはずの問題なのに、あちこち間違っている子もいます。
これで、その子のヤル気≠フ程度がわかります。ヤル気の強い子は、「間違ってはいけない。」という意識が強いですが、そうでない子は、間違っても、「あまり気にならない」 ようです。この積み重ねで、差がでます。
100点のMくんは、じっくり型で、計算もていねいです。だから100点なのです。
昨日のことですが、教室に向かう途中で、今年私立中学に入ったHさんのお母さんに声をかけられました。Hさんは小学4年のときから、今年の私立中学の受験まで、3年間、私たちの教室に通ってくれました。
お母さんが、Hさんが初めての中間テストで、学年で上位の成績だったことを、嬉しそうに話してくれました。国府台女子で上位ならば、たしかに優秀です。お母さんは、「先生に基礎をしつかり教えてもらったから。」と言ってくださいました。
Hさんは、とても真面目な女の子で、素直で、教えていて本当に気持ちのよい子でした。何よりも、頑張り屋さんでした。厳しい中学受験が終わると、つい気の緩んでしまう子が多いですが、中学に入っても、Hさんなら、がんばるだろうな…、と私も思っていました。こういうまじめさ≠燗V性の性格なんだと思います。
勉強は、もちろん、中学の3年間大切ですが、ほんとうに大切な時期は、高校の3年間です。いくら中学受験で、勉強漬けで、せっかく偏差値の高い中学に入っても、中学、高校でしっかり勉強しなければ、なんの意味もありません。
Hさんは、高校に入った頃に、もう一度、今度は大学受験で、教えたい生徒です。まだ、先の話ですが、実は、今から楽しみにしています。
〇経験を活かして、ひとりひとり、丁寧に、勉強のしかたを教えます。