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ブログ〜塾案内

 ◇2014年1月15日

 個別指導塾の授業料について

 昔は、塾といえば集団のクラス授業が一般的で、「個別指導」というのは稀でした。私たちの塾も、20年ほど前は、集団授業が主体で、個別指導のクラスも置いていましたが、個別指導で来る生徒はほんの少しでした。今は、「 個別指導 」が流行で、特にこの数年で、個別指導の塾が急増しました。

 100以上の教室を、直営で展開している個別指導塾(東京個別指導学院、森塾、など)もあれば、「コンビニ」のチェーン店と同じように、本部が塾経営者を募集している“フランチャイズ方式”のチェーン塾があります。塾の経営者は資格もいらず、誰でも経営者になれるので、日本中のあちこちにフランチャイズ個別指導塾が増えています。

 

塾の授業料は、
@個別指導である
A先生はプロ教師である
B立派な教室である

 

この3点を満たす塾であれば、かなりの高額になってしまいます。お医者さんであれば、患者を診察するのはプロのお医者さんですし、学校の先生なら、教員免許を得て、大学を卒業し、教員採用試験に合格した人にしか教員の資格がありませんが、塾の業界では、普通の大学生がアルバイトで生徒を教えています。

 普通の大学生ならば、マクドナルドや、コンビニチェーンと同じで、かなり安い時給でアルバイトを雇うことができますから、@個別指導であっても、A先生はプロ教師、であることは実際はまずありません。

 本当のプロ教師は、そんなに安い人件費で雇うことはできません。“先生”と言っても大学生のアルバイトばかり、という塾ばかりなので、私たち昔から塾で何年も教えているプロから見ると、何か安易な気がしてなりません。

 そういう塾は、きれいなチラシなど、生徒募集の宣伝は上手でも、教室の雰囲気はしまりがなく、生徒の統制もきかず、ヤル気のない生徒は騒ぐし、“お客様”の生徒には、楽しい≠ニころかもしれませんが、学力を高めるという学習の場という点ではどうかと思います。

 しかも、安い人件費のアルバイトばかりでも、授業料だけは高い。(高い授業料=中身も立派なはず、と勘違いされる保護者の方も少なからずいるようです。)

 私たちの塾では、@個別指導 Aプロ教師、という二点を満たしています。B立派な教室、という条件は、学習効果の上ではまったく関係ないですが、ホテル同様、豪華な設備を望む方には、そういう塾もいいかもしれません。ただし、授業料は大学生が教えるコースでも、驚くほど高額になっています。

 私たちの塾は、プロ教師が中心に教える塾ですが、1コマ当たりの授業料は、大学生ばかりの塾と比べても、低く設定しています。

 なぜそれができるのか。

 それは、私たちの塾が、「個人塾」で、教室長や、副教室長が、直接、教えているからです。また、「個人塾」なので、チェーン塾と違い、チェーン本部の会社にフランチャイズ料≠払う必要がないことです。

 普通、チェーン塾の場合は本部の会社から、塾のブランド名や、経営コンサルタントを提供されるかわりに、毎月フランチャイズ料を支払う契約をしています。(ロイヤリティといいます。)

 生徒から徴収した授業料の××パーセント≠ニいうふうに、会社によって率は違いますが、これがフランチャイズ本部の利益となっています。上智スクールでは、フランチャイズではなく、その分で授業料を軽減したほうがよいと考えています。

 私たちの塾は、すでに開設後、30年の学習塾経営のノウハウと、指導実績を蓄積しています。チェーン塾の“看板”など、必要ありません。

 さらに、私たちの塾は、「広告宣伝費」をかけていません。新聞折込チラシは、この数年間は、一度も入れていません。

 塾の中には、たくさんの生徒を確保するために、年に10回以上も、新聞折込チラシを入れたり、ダイレクトメールを送ったりしているところがありますが、この広告宣伝費はとても大きな額となります。

 これは、広告宣伝で生徒を入れて、その授業料収入で広告費を回収する、という作戦です。毎月のように新聞折込チラシを入れると、授業料の20パーセンから30パーセント以上が広告費になります。(新規開校から1〜2年では、50パーセント以上にもなります。)

これは、実にムダな費用です。

 広告宣伝費が多くかかると、その分、教師の人件費を削ることになります。当然のことなのですが、優秀な講師を確保したければ、人件費を低く抑えることはできません。安い人件費で集められたアルバイト講師の意欲は低く、質の高い指導は望めないからです。

 私たちの塾では、教師の質の高さを維持するために、人件費は削りませんが、チェーン塾ではないので、フランチャイズ料や、広告宣伝費などのムダな経費をかけません。その分で、プロ教師の個別塾としては、大学生ばかりの塾と比べても、授業料を低く抑えています。1コマ当たりの授業料を抑えて、生徒には週2回分の授業料で週3回来てもらえたほうがいい、と考えるからです。

 週2回か、週3回かで、指導効果は格段に違ってきます。同じ費用であれば、指導効果を高めるほうに費用をかけるべき、と考えています。


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葛飾区柴又で長く、塾の先生をしています。

〇経験を活かして、ひとりひとり、丁寧に、勉強のしかたを教えます。

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