寒かった冬も終わり、いよいよ春休みです。陽気はポカポカ、心もウキウキ? 新学期は目前。新鮮な思いと期待で胸もはずむころ。
だが、この春休み、油断をすると、期間は短く、宿題もなし……なんとなく過ごしてしまいがち。ホントは新学期に向けた準備期間として、大切な時期なのに。
春休みをどう過ごしたか…、これが新学期のスタートを決めるのです。
春休みに入ると、ついつい生活が不規則になります。夜ふかし等の悪い習慣がつくのもこの時期です。そこで、子どもたちをどう指導したら良いでしょうか。
最初に生活面について述べましょう。まず、お母さんと子どもの二人で相談して、子ども自身の1日の生活プランを作ります。できれば、画用紙などに色鉛筆やマーカーを使って、グラフや表にしてきれいに書かせます。
そして、この自分で作った生活プランにしたがって生活することを、お父さん、お母さんと約束します。もし、約束どおりにやり遂げたなら、お父さんがごほうびをあげる約束をするのも良いでしょう。とにかく、子どもがすすんでこのプランどおりに実行したくなるように工夫してください。
さて、この生活プランには何をどう盛り込むべきでしょうか。そこで、学習面です。まず、時間的には、普通の新小5なら3時間、中学受験志望なら5時間以上を目標とすべきです。というのは、学校に行っていれば、このくらいの勉強はするはずだからです。
次に、内容的には、小4までの総復習を中心とすべきです。なぜなら、小5では、小4の内容の十分な理解を前提としているからです。総まとめ問題集か復習中心の春期講習を利用するのも良いでしょう。
結局、強制ではなく、自ら実行したくなるようなプランを親子で相談して作成、実行し、それにより必要な内容を復習することが、もっとも有意義な春休みの過ごし方になると思います。
算数
計算力が乏しい子が多いようです。「計算のきまり」を理解した上で多くの問題を速く正確に解く練習をしましょう。
国語
長い文章を読むことに不慣れな子が多いので、本を読む。と同時に長文を書く習慣も少ないので、感想文を書くようにしましょう。
小学生の最高学年になる新小6にとって大切なことは、今後さまざまな社会生活を営んでいくために必要な、集団での自分の役割を考え、行動できる能力を養うことでしょう。
そこで、春休みは、生活面における自律と学習面における自立を考え、計画を立てて実行してほしいと思います。また、春休みは期間が短いので、生活のリズムを崩さないようにする注意が必要です。
まず、生活面においては、ふだん学校にいる時間帯に何をするか計画を立て、その他の時間帯は、ふだんのままにしておくことです。特に、就寝、起床時間を乱さないように。立案にあたって考慮してほしいことは次の三点です。
@家の手伝いを入れる。
これにはお母さんの協力が必要です。「自分でする方が早い」と考えないで、決して面倒がらず、役割を決めてあげてほしいと思います。
Aテレビを見る時間を1日何時間と決めておく。
学校が始まったら見られなくなる番組は見ないようにする。
B計画倒れにならないよう、自由な時間もとっておく。
次に、学習面においては、全般的に見直せるよう学習計画を立て、理解できているところと、できていないところを自分でチェックすることです。
また、できるかぎりグループ学習の機会を設けて、積極的に発言したり、聞いたり、考えあったりしてほしいと思います。
算数
<数と計算>整数、小数、分数のまじった四則混合計算に入るので、小数・分数の計算をしっかり復習しましょう。
<数量関係>将来、関数でつまずかないために「文字と式」ではxを正しく求められるように、また、いろいろなグラフについても、復習しておきましょう。
<量と計算>面積・体積の求め方をしっかりと身につけましょう。
<図形>円と正多角形、および三角形の関係についてよく理解しておきましょう。
国語
小学校で習う漢字のほとんどは、5年生までに出てきています。何度も練習するようにしましょう。読書も忘れずに。わからない漢字やことばがでてきたら辞書を引く習慣をつけ、調べたことは必ずノートに書いておきましょう。
新中学1年生にとって、春休みは中学校に対する不安と期待に満ちた期間ではないでしょうか。今まで6年間も親しんできた小学校から離れ、一歩前進するのですから、不安は相当なものでしょう。そこで新1年生の春休みの過ごし方について、生活の面と学習の面の二つについて述べましょう。
まず生活面ですが、中学生として自覚を持たせることが大切です。中学生になったということは、一歩大人に近づいたと言えます。小学生のように人に頼ってばかりいるような甘えっ子では困ります。
そこでこの春休みを機にどんな小さな事でもかまわないので、責任を持たせて何か仕事をさせてはどうでしょうか。自ら責任を果たすことで、自信を持ち、ひいては中学生としての自覚も芽生えてくるものです。ぜひ実行してほしいと思います。
次に学習の面ですが、一番不安なのは英語ではないでしょうか。しかし、中学校では、生徒は全く知らないものとして、授業を始めますから、焦ることもないでしょう。それよりむしろ、小学校で学んできた事の復習に、力を注いでもらいたいものです。
中学校の勉強は今までのように宿題をするだけでは足りません。授業についてゆくためには、毎日の予習、復習が最も大切です。ですから春休みのうちに勉強する習慣を、しっかり身に付けておく必要があります。毎日の無理のない計画を立てさせ、それを実行させることが、最も効果的かと思います。中学生への第一歩といえる春休みを有意義に過ごしてもらいたいと願います。
数学
基本問題を徹底的に理解することから始めて下さい。分数、小数の四則混合の計算練習をしっかりやっておいてください。文章問題は、一行ずつ区切って読んでゆき、一行ごとに、内容を頭にたたみこんでゆくようにしましょう。
英語
中学校の英語は、読むこと、話すこと、の他に、書くことが重視されます。小学校の段階で、すでに簡単な英単語は知っていると思いますので、単語のスペリングの練習をして、書けるようにしておくとよいでしょう。
国語
漢字の書き取りの練習はもちろんですが、日頃から本を読む習慣を身につけましょう。文章(例えば、日記、詩、感想文等)をできるだけ書くように努めましょう。
春休みは、身辺の整理をし、前学年の反省から新学年に対する心構えを作り、そして新学年の予習をするという大切な時期です。
まず、環境を整理しましょう。プリント・テスト類をきちんとファイルにとじ、タイトルをつけます。よく使うものほど手近な所に置き、見ばえより効率を考えて整理します。使うため、散らかすために整理するという視点が大切で、本棚の一つをあけておくとか、散らかせるスペース・余裕を作っておくのが大事です。
次に気分のリフレッシュをはかります。自然のあるところへ散歩に出かけます。現実を離れた思索に没頭するも良し、自然をじっくり観察するも良し。ゆったりした気分を味わうことが大切です。また、なわとび・体操・ランニングなどをやるのも気分転換につながります。
さて、いよいよ新学年に対する目標を設定することになります。毎日欠かさずやることを一つ決めます。それがどんなにつらくとも毎日やるのです。毎日が充実してきますし、持続力がつき自信もわいてきます。
次に、各科目に対しての具体的な目標を定め、それに沿った学習方針・計画を作り、学習方法を検討します。そして、それに必要なノート・参考書などをそろえます。
さあ、準備が整いました。新学年の予習に入ります。最低でも、4月に習う範囲は予習します。復習してから予習しようと考えている人は、逆に予習してから復習するという考えに切り換えて下さい。
予習してわからないところは、復習すればよいのです。予習をして、積極的な態度で、新学年の授業に臨めばきっと今までの数倍、力がつきますし、楽しい気分が味わえます。今まで、予習の習慣のない人は、この時期に予習する習慣をつけるべきです。自分がわかるところとわからないところのチェックぐらいは最低やっておくべきです。
数学
比例・反比例、関数と図形がポイントです。わからないままにしておいてはいけません。
英語
be動詞と一般動詞の否定文、疑問文のつくりかた、助動詞canや、過去形などをキチンとおさえておくこと。熟語もいろいろでてきます。そのつど一つずつ覚えていってください。
国語
漢字をマスターする。古典も本格的にはじまります。読解力をつけてください。
悪いパターンを一つ紹介しましょう。
4月からは勉強しないといけないからと、この春休みを思い切り遊んで過ごします。さて、新学期も始まり、ヤル気を出して問題集をたくさん買い込み、計画を立て、表にして机の前に貼り、悦に入っているところで中間テストになります。
そこで計画を手直しして少しやりかけると、すぐに期末テストで、1学期の間は復習らしき事もできずに夏休みとなります。
さあ今だ頑張ろう! 自然と好きな科目に手が出ます。苦手な科目になるとお尻が浮いてきてダメです。最初の方は何とかやりますが、あとは問題集を変えたり、ペラペラめくったりするだけ。長いはずの夏休みも、不思議と早く終わり、2学期が始まります。
結局、苦手な科目は、苦手のまんまで残りました。アー…どうにでもなれ!
こんな事にならぬように、3月からが中3の始まりと心にいいきかせて、7月末までに、1、2年の一度目の復習をやってしまいます。
二度目の復習は塾で行われる夏期講習を利用するようにします。あとは弱点補強と実力アップを
図ってゆく。これが無理なく成功する秘策です。
新中学3年生諸君、目標に向かってガンバレ!
数学
1学期の予習としては因数分解を。教科書の例題をみておく。復習としては2年で習った図形の論証をやり直しておきましょう。
英語
1年のときから習ってきた文法をまとめ直す。新たに出てくる完了形と関係代名詞を予習しましょう。
国語
漢字を完全にマスターしましょう。古典は英語と同じで文のリズムを読み、教科書に出てくる範囲は現代文に直せるようにする。わからないことばはきちんと調べましょう。
〇経験を活かして、ひとりひとり、丁寧に、勉強のしかたを教えます。
常勤講師 渡辺勇希 |
塾コラム記事 |
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小学生の小テスト
春休みのすごし方/小中学生 夏期講習の受け方/小中学生 高校生の勉強のしかた |